スタッフNです。

今回は珍しいプラモデルをご紹介します。
この手の物は僕の分野ですので、オーナーからいくらで買ったらいい?と連絡があった物です。

プラモデルは宇宙戦艦ヤマトです。

宇宙戦艦ヤマトといえば実写映画になったり、ヤマト2199とリメイクされたりと未だ盛り上がりを見せております。
商品展開も非常に充実していて、お値段張りますが重厚で精密な超合金や、気軽に飾れるアミューズメントのプライズ品まで様々なアイテムが発売されています。

このプラモデルは1970年代に旧バンダイから発売された物で、だいたいこの頃からアニメ系プラモデルの転換期が始まったと言われています。
今まではゼンマイにより走らせたり、パーツも少なく簡単に組み上げられる物がアニメ系プラモデルの主流でしたが、戦車や戦闘機、戦艦などのミリタリープラモデルでジオラマを作るという流行があり、アニメ系プラモデルもコミカルな物からリアル志向に移っていきました。
それが後のガンプラブームに繋がっていきます。
実在の戦艦のデザインを踏襲している宇宙戦艦ヤマトですので、その傾向は特に強かったようです。

さて、このプラモデルの何が珍しいのかと言うと。

まずはメカニックモデルです。
その名の通り内部メカがパーツとして存在するプラモデルです。
作っている最中にとても夢が膨らむ楽しいモデルです。
ガンプラでもありましたね。
こちらは1978年ごろの発売で、後に1980年ごろ「ヤマトよ永遠に」劇場公開に合わせてでしょうかニューメカニックモデルとして金型修正され再販もされています。

もう一つはデフォルメディスプレイモデル。

ご覧のように、デザイン自体にパースがつけられていて前方から見るととても迫力のある見栄えが得られます。
落書きでもヤマトを描いた事がある方にはとても馴染み深いデザインではないでしょうか?
1977年にこのアイデアを採用できるとは驚かされます。

最後に銀河モデル。

こちらは1978年3月ごろからほんの数ヶ月間のみ発売されたレアプラモデルです。
特徴としては最初からカッパー塗装されています。
素組みでも金属的な重厚感が楽しめます。
この銀河モデルは、販売期間が非常に短いくせに初期ロットと2期ロットと2種類存在します。
ちなみに漫遊堂で入荷した物は初期ロットです。

さてさて、なぜ僕がわざわざ発売年を記載してご紹介したかと言うと。
宇宙戦艦ヤマトの放送が1974年から1975年。
ヤマト2が1978年から1979年です。
1974年放送当時にヤマトのプラモの発売はされていたものの、本格的にシリーズ展開されて行ったのが放送終了後の1977年ごろなのです。
ガンプラも発売されたのがテレビ放映終了半年後の1980年7月です。
この辺りを見ると、当時の商品展開のスピードが非常にゆっくりだった事が伺えます。
まだコンテンツ産業として黎明期だったアニメ業界と玩具業界の面白い一面ではないかと思います。
現在のように3ヶ月や6ヶ月で早々と入れ替わっていくアニメや、玩具ありきの番組作りだったり、スピードの速い現状と比べると時代の違いが見えてきます。

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